あぐりんな暮らし

agriculture(農)+ing(現在進行形)で「あぐりん」。自給自足の里山での生活、木の家、薪ストーブなどの火のある暮らし、エネルギーの循環を目指したパーマカルチャー、自然農・不耕起栽培をヒントに雑草を利用した古くて新しい農法、などなど、楽しみながら試行錯誤し実践しています。

イングリッシュコテージをセルフビルド~基礎土台作り

6月後半から、(たぶん)最後の小屋作りを始めています。

今回は、これまでで最大の3.6m×3.6m(4坪、8畳)、イングリッシュコテージをイメージして、外壁は緑色の下見板張り、窓枠などアクセントに白いペンキを使います。窓は一部はめ殺しにして、ステンドグラス風にする予定です。工法は2×4工法です。雪が降るまえに完成が目標ですので、しっかり設計して、じっくり進めていくつもりです。今回も、全くの一人で作業です。

まずは基礎からスタートです。

場所は既存の波板単管小屋と先日建てた屋根付きウッドデッキ風小屋の間。ここには農機を収納する単管の屋根がありましたが、撤去して、農機はウッドデッキ小屋に移動しました。今回の小屋が完成すれば、波板単管小屋は解体です。

いつもどおり水盛り遣り方。だいたいの建物の位置を決めて、その周りに50cmほど離して杭を打ち、水盛りをして全ての杭にその印をつけ、高さの基準を作ります。そこに板を打って、その上面が絶対的な水平面とします。

次に水糸を張って、建物の正確な位置を決めます。水糸の張り方は、キットハウスのメーカー、グリーンベルのホームページに組み立てアドバイスとして載っています。わかりやすいので参考になります。(グリーンベルの組み立てアドバイス)私はあらかじめ大きな直角定規を作ってあるので、それを真下において、「片目で」上から覗いて、直角を確認しています。ポイントは、この水糸の交点は柱の位置だということです。柱には2×6材の根太を張りますから、その厚さの分だけ引いておかないといけません。一辺が3640mmなら40mmずつ引いて、3560mmになります。

水糸が張れたら、その交点の真下に建築用のスプレーで地面にマーキングしておきます。そこが土台の柱の位置になりますから、そこを中心に40-50cm四方、深さ40cmの穴を掘ります。

作業がだいぶん飛びましたが、9ヶ所せっせと40cmの穴を掘り、10cm分だけ砕石を入れて、底ができるだけ平らに水平になるように空モルタルを敷いて水をかけておきます。この時の深さは水糸が基準ですから、全て同じ高さになっています。作業は1日じゃ終わりませんし、梅雨に入っていますから、雨が降って掘った穴に泥が流れこんでも、底がモルタルで固めてあるので泥をすくって除去すれば、またもとの穴に戻り、どこの穴も水糸からの距離が同じになっているはずです。

今回基礎は、初めての試みとしてボイド管を使っています。柱に小さな沓石を付けて、直径25cmのボイド管を被せています。あとでこの中にモルタルを流しこんで、沓石と柱もろとも固めてしまいます。

それぞれの柱は根太を張った後に、フェンス用の水平器で垂直を確認します。

根太が水平に張り終わって、最後の大事な確認です。①根太が水平に張られ、全て同じ高さになっている。②対角線の長さが同じになっていて正しい四角形になっている。(この場合は正方形)③柱(束柱)が垂直になっている。

全て確認OKで、完璧です!!

自信を持って次に進みます。ボイド管にモルタルを流し込みます。ここから後戻りはできません。

大引を入れて、根太を追加します。これらは全てコーススレッドを使った仮止めで、モルタルが固まったら、N75かN90の釘を打ってしっかり止めます。コーススレッドは便利ですが、非常に弱くてすぐに折れてしまいますから、基礎土台のような大事なところでは釘を使います。ちなみに2×4工法ではコーススレッドは使ってはいけません。

後日、基礎モルタルの周りに更にコンクリートを追加し、束柱をあと6ヶ所、根太をあと6本追加して、ようやく基礎土台が完成です。

問題は・・・、この厚紙でできたボイド管をどうやって外すか、です・・・。グラインダーでカットするか、バーナーで燃やすか・・・??土台も燃えるかも。