あぐりんな暮らし

agriculture(農)+ing(現在進行形)で「あぐりん」。自給自足の里山での生活、木の家、薪ストーブなどの火のある暮らし、エネルギーの循環を目指したパーマカルチャー、自然農・不耕起栽培をヒントに雑草を利用した古くて新しい農法、などなど、楽しみながら試行錯誤し実践しています。

工房小屋の増築セルフビルド 完成お披露目

2013年7月から開始した工房小屋の増築セルフビルドは、2014年3月末日をもって、なんとか完成いたしました。

今回はいわゆるツーバイ材などの輸入材を一切使わず、全て国産の杉、檜、ごく一部だけ松で製作しています。ついつい2×4材に手を出しそうになるのをぐっとこらえてやってきました。

まずは東面からご紹介。

東面には出入口、2連窓、煙突を配置。軒を深く出し、その下は薪置き場に。煙突がちょっと傾いていますね。

建具は全て手作りですが、ドアは軽く作るために30mm程度の厚さにし、檜の枠とと杉の床材を用い、5mmのアクリル板をはめ込みました。

外灯がいい雰囲気を出しています。スイッチを中につけてしまったのが不便で失敗。

窓には網戸が付いていますが、ここは網戸がはめ殺し状態なので、やむを得ず窓は外から開け閉めできるようにしています。

その下は薪置き場。

煙突は建築としては初めて設置しましたが、

既成品の煙突の長さ等、うまく収まるかドキドキでした。壁の中にメガネ石をいれています。

南壁は換気扇の排気口と2連の窓、テーブル面に合わせた掃き出し口と床からの掃き出し口を設置。

雨樋も付けました。あとから雨水タンクを設置するかもしれません。

さて内部は、半分屋根下地板を付けずにポリカ波板の屋根から採光し明るくなっています。

現在、お昼ごはんを食べるところとなってしまっていますが、食器棚、冷蔵庫、貰い物の電子レンジなど配置。このため後ろの網戸ははめ殺し状態となっています。食器類はキャンプで使うために集めた木製食器が収まっています。

照明はホーロー製のメインと、

作業台上にもう一つ。ここの屋根下地板も外してあるため、ポリカ波板から採光できます。この下の作業台は明るくなっています。

その作業台には木工旋盤が置かれています。2連の窓と屋根からの採光で明るくなっています。この増築は、木工旋盤を置くために考えたものなので、いろいろと工夫を凝らしています。

粉塵を排出するためにテーブル面と同じ高さで掃き出し口が設けてあります。さらにこのテーブルの下にも床の木くずが出せるように掃き出し口が。

換気扇は35cmの大型のものを設置。現在は焼き肉の煙をガンガン排出しています。

薪ストーブは南東の角に設置。薪ストーブはホンマ製作所の時計型薪ストーブ。炎が見えるように窓付きのものです。2面を石膏ボードで囲ってあります。

床にはレンガとさらにスペースを設けて鉄板を敷いてあります。

エビ曲を用いましたが、結構頻繁に煙突掃除が必要と判明し、ここは掃除しやすいT曲に変更予定です。

時計型薪ストーブの良い所は、すぐに暖かくなること、調理に使いやすいことです。お餅とか焼き芋とか、よくしています。

お昼ごはんをとるには気持ちのいい場所です。

工房の方から線を引っ張ってきて、スピーカーを設置。USENを引いているので、1日じゅう好きな70年代ロックを流しています。知らない気になる曲は、チューナーに曲名が出るのでチェックして、あとでCDを買います。

屋根は大変苦労しましたが、雨が流れるギリギリ、ゆるーい勾配で出来るだけヘッドクリアランスをとっています。屋根材はいろいろ検討しましたが、この勾配で使えるのはポリカ波板しかありません。クリアフロストを採用。一度安物を掴まされて、張り直しました。

南から望みます。母屋や工房とよく馴染む外観となりました。

母屋と工房はレッドシダー、今回は屋根下地用のただの12mm杉板です。

西側は工房の大きな出入口と独立した状態で開口部が合わせてあります。奥の北面は大きく開口部がとってありますが、ビニールカーテンで仕切られ母屋と工房の間の通路とつながっています。

東から望みます。煙突乱立、という感じで・・・。

東面が一番絵になり、お気に入りです。最近、この床下にうちのコーギー犬が納まっています。

これで全ての作業が終了いたしました。

木材はほとんど全て山口県のゆのき農林業さんより入手させていただきました。ありがとうございました。