あぐりんな暮らし

agriculture(農)+ing(現在進行形)で「あぐりん」。自給自足の里山での生活、木の家、薪ストーブなどの火のある暮らし、エネルギーの循環を目指したパーマカルチャー、自然農・不耕起栽培をヒントに雑草を利用した古くて新しい農法、などなど、楽しみながら試行錯誤し実践しています。

土砂崩れ対策に、暗渠(あんきょ)の設置

「暗渠」って難しい漢字ですが、「あんきょ」と読みまして地中に設置する排水溝のことです。

昨年秋の大雨で、隣の敷地にがけ崩れが起きました。私の敷地も3mほどの幅で亀裂が入って、崖下のお宅から対策を依頼されました。

そこで、崖際から道路の方に向かって過剰な雨水を排水すべく暗渠の設置となったわけです。

使うのは暗渠パイプ。1本4mあります。

パイプにはスリット状の穴が開いています。

冬に薪づくりで活躍した超小型ユンボの「ガブリ君」改め「掘るゾー君」。ガブリ君のバケットハンドはバンドで留めて封印し、本来のパワーショベルとして使います。いやー、活躍しますな。

崖と平行に掘って、そこから90度曲がって、延々と道路まで掘り進んでいきます。大体の水勾配を意識して、徐々に深くしていきます。

溝のそこに砂利を敷いて、木枠でパイプを囲みます。

砂利を投入し、

覆土します。

延々、24m。パイプ6本分。

とっても狭いところも、超ミニユンボなら何とかなります。キャタピラーの幅が可変式で、700mmから856mmまで変えられます。

延々とやりましたよ!

昨年秋の大雨で、地域をまわってみると、あちこちがけ崩れが起こっていました。その全ては斜面に樹木が生えていない草地ようです。

実際に僕のところでは、葛で覆われていた隣の斜面は大きく崩れています。ところが、僕がせっせと何年もかけてクヌギなど雑木を何十本も植えてそれが成長した斜面は被害なしです。3mだけ崩れた隣との境界は、斜面がきつかったため雑木を植えなかったところなのです。

崩れたところ、崩れなかったところ、その斜面にはっきりと違いが出ていました。

生えている木まで崩れるような土砂崩れは相当大きなもので、死者が出るような大規模災害レベルでしょう。

と、思いますけど。